Soil Dr. Report(ソイドク)Vol.5 北海道肥料株式会社

現場通信
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Soil Dr. Report(ソイドク)Vol.5

現場通信【ソイドク】について:ソイドクとは、ソイル(土壌)、ドクター(医師)の略です。
一般財団法人日本土壌協会の資格認定された土壌医(土壌医1級)の立場で北海道の生産者やその関係者に、旬な栽培技術情報や役立つ有益な情報を発信いたします!

投稿者:西の横綱 / 技術普及部土壌医 / 2022.8月

◆秋小麦の今作の課題
今年の秋小麦の状況は如何でしたでしょうか?道内各地の秋小麦圃場を見ていましたが、越冬前~幼形期にかけては干ばつの影響などを少なからず受けた地域はありましたが、全体的には概ね順調で収量が期待できそうな圃場が多かったように思います。しかしながら6月以降は雨天・曇天が続き、また気温も低かったあとに急激に上昇したことで、秋小麦にとって最悪と言っていいほどの厳しい環境であった地域も多く、そのような地域では結果的に病害や上位節の異常な伸長による倒伏、受粉不良や先端不稔による着粒数の減少、細麦の発生が顕著に見られました。

昔からわかっていることではありますが、改めて秋小麦は開花期前後の天候が収量に及ぼす影響がとても大きいことを感じさせられる作型であったと地域も多くあったのではないかと思います。

◆課題解決案
植物は日照不足、低温では光合成が上手くできず、生長に必要になる絶対的な養分量が不足するだけでなく葉からの養分が上手く体内に転流されません。当然、花質や花粉の質にも影響しますので光合成の能力が低下=受粉率の低下につながります。

花質や花粉の状態は光合成によって作られた養分、特にミネラルが影響します。環境が悪い中でも少しでも光合成を促して養分、ミネラルの転流量を増やすことで、受粉率が高まって着粒数、登熟歩合の向上が可能になります。追肥=窒素という考えになりがちですが、光合成に必要な肥料要素である苦土・微量要素を開花期前までに追肥したり、葉面散布することが今作のような天候に対する対策になりますので、ぜひご検討ください。

◆当社おすすめ銘柄
・フルミネラル/苦土と微量要素を総合的に含有

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