Soil Dr. Report(ソイドク)Vol.3 北海道肥料株式会社

現場通信
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Soil Dr. Report(ソイドク)Vol.3

現場通信【ソイドク】について
ソイドクとは、ソイル(土壌)、ドクター(医師)の略です。
一般財団法人日本土壌協会の資格認定された土壌医(土壌医1級)の立場で北海道の生産者やその関係者に、旬な栽培技術情報や役立つ有益な情報を発信いたします!

投稿者:西の横綱 / 技術普及部土壌医 / 2022.6月

◆Dd化成と干ばつ
Dd化成を使用して頂いている生産者を訪問すると「ジシアンって雨に強いことはわかるけど干ばつの時はどうなの?」と聞かれます。回答としては当然、肥料粒が溶けなければ効かないということになりますが(※どんな肥料も同じです)、施肥後に土壌水分や降雨で溶けた状態になっていれば、「根があれば吸収できる状態にある」です。
 Dd化成は肥効調節型肥料に分類されますが、温度や水分によって窒素成分が溶けだす特徴ではなく、アンモニア態窒素から硝酸態窒素への変化を遅らせる特徴がある肥料です。アンモニア態窒素は植物が吸収できる窒素形態になりますので、根が伸びてくればいつでも吸収されます。
 また干ばつ時は土壌表層の肥料濃度が毛管現象の影響により高くなり、根傷みが起こりやすくなります。肥料濃度は窒素では硝酸態窒素が多いと上がりやすくなりますが、ジシアン化成は硝酸態窒素ではなくアンモニア態窒素で保持されますので肥料濃度が上昇し難く、干ばつ時の肥料由来の根傷みが起こり難い肥料です。

◆干ばつ時の施肥対応

タマネギ/干ばつ時の追肥状況
これだけ乾いていると全然溶けず、効果もない

干ばつの時に粒状肥料を追肥しても溶けませんし、尿素など溶けやすい肥料を施用しても土壌深くまで浸透しないため、表層の肥料濃度が高まってしまい根傷みにつながる可能性があります。またいつ雨が降って効果がでるかもわからないので、場合によっては生育を悪化させる原因になります。

  干ばつ時は根の伸長も抑制されており土壌から十分な養分供給が期待できませんので、やはり葉面散布による養分補給が有効になります。使用する葉面散布材としては、本来土壌から供給される養分を葉面散布により補う必要がありますので、窒素だけでなくリン酸、カリ、微量要素など総合的に含有した資材を使用することをお勧めします。

◆当社おすすめ葉面散布材
協同液肥2号(10-5-8) NPKの総合的な補給/1000倍
アグロリグSC 植物体内の代謝活性、根量増加/500~1000倍

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